円形脱毛症の治し方

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円形脱毛症は何科を受診?皮膚科に行くのは本当に正解なのか…?

円形脱毛症の治療

この記事のポイント

こんにちは。円形脱毛症になると皮膚科に行きますよね。その治療効果には個人差もあり、治りにくい人もいるんですよね。円形脱毛症がどうして起こるのかを考えてみると、お医者さんに対して過度な期待を持つべきではないんですよ。お医者さんを誤解してないでしょうか?

円形脱毛症になったら皮膚科の先生に診てもらう。これは常識と言えると思います。じゃあ、他にどこの科に行けばいいのかという話になりますからね。

私はこれまで何度も円形脱毛症になってきましたが、いつも皮膚科に行っていました。治してくれるだろうと信じて…というか、他にどうしようもないから行ってたんですよね。

だけど、まだ円形脱毛症は完治できていないんです。なぜでしょうか。皮膚科での治療は本当に正しかったのを考えてみたいと思うんです。

生活習慣から起こる円形脱毛症

円形脱毛症って生活習慣から来るものなんですよね。ストレスが原因だとも言われますが、それも含めて私は生活習慣がすべてだと思っています。

アレルギーや自己免疫疾患でよく言われるのはコップのイメージです。発症の原因になるものがいろいろあって、それがコップに少しずつ注がれていって、やがてあふれる。そのときに病気として発症するというイメージです。聞いたことありますよね。

発症のイメージ
円形脱毛症を引き起こす要因が貯まってあふれると発症する。

私は円形脱毛症もこういうイメージだと思います。大きなストレスがあった場合、一気にコップが満タンになることもあるんでしょうね。

この発症のイメージは、ウイルス感染で病気になるとか、傷口から細菌が入ってとかいうのとはわけが違いますよね。普段の生活の中で積み重なったものが原因となっている。一段ずつ確実に階段を登って行くような。

生活習慣による発症
普段の生活の中で積み重なって発症。

生活習慣による病気と医療

こういった生活習慣が根本にある病気は他にもありますよね。日本人の2人に1人はなると言われるガンだってそうだと言えます。このような病気の場合は、なかなか医療で完治を目指すというのは難しいんです。ガン治療も近藤誠さんなど、医師であっても現状の医学での限界を感じている人は多いように思います。

 Point

生活習慣による病気には医療の力は限定的!

皮膚科のお医者さんへの誤解

円形脱毛症が皮膚科で治ると思っている人がいるならば、お医者さんの仕事を誤解しています。それではお医者さんがかわいそうです。

皮膚科に行って、短い診察時間に不満を持ったり、薬の効果がないことに不満を持ったりする人、いますよね。私もそういう患者だったわけですが、よくよく考えてみるとお医者さんは悪くないんです。私たちが勝手に医者に行けば治るという誤解をしていただけなんですよ。

病院への期待とがっかり
病院への期待が大きすぎたり、誤解していることもある。

対処療法で症状を止める

医者というのは、もともと対処療法をする人なんですね。わかりやすく言うと、例えば、指先をケガしたら消毒して、包帯を巻くという。これこそが医者のやるべきこと。皮膚がただれたら、炎症を止める薬を塗ってくれるとか。

円形脱毛症の場合は、普通は痛みのような症状はありませんからね。わかりにくいだけなんですけど、他の病気を考えれば、医者の仕事って何かがわかってきますよね。

痛いという患者の痛みを取るのが仕事。かゆいならかゆみを取る。髪が抜けるので困る患者にはどうしますか?髪が抜けないようにする。抜け毛をストップする。これが医者の仕事ですよ。

円形脱毛症と皮膚科の治療範囲
抜け毛を止める対処療法では再発の可能性は残る。

皮膚科での治療とは

何が言いたいかわかりますか。円形脱毛症の場合、医者はステロイドを使うわけですよね。これは免疫の力を弱めて、髪への攻撃をストップさせる。痛みのある患者に痛み止めを注射するのと同じです。髪が抜けることをストップできたとしても、医者ができるのはそこまでなんです。

本当に必要なのは抜け毛が止まることではありません。ハゲたところから新しい髪が生えてきて、さらに言えば、円形脱毛症の症状がこれから二度と起きないようにすることが大事なんです。私たちが期待するのはそういうことですよね。

でも、医者ができるのはそういったことではないんです。今の苦しみを止めることです。患者が苦しんでいる今の状況を改善するだけなんです。ここを誤解してはいけませんよ。悪いと言っているのではありません。痛くて苦しんでいる人の痛みを取ってあげることは必要な治療ですよね。ただ、円形脱毛症ではどうなのかは疑問なんですね。

症状を止める治療と円形脱毛症
症状を止めることと円形脱毛症の治療は別物。

 Point

皮膚科に行けば円形脱毛症を治してくれるというのは誤解!

完治につながらないことを知っておく

抜け毛が止まることにどうしてもこだわるなら、皮膚科に行くこともいいでしょう。ただし、ステロイドで免疫を弱めることが、長い目で見て円形脱毛症の完治につながるということはまずないでしょうね。

円形脱毛症の根本治療
根本治療じゃないと完治にはつながらない。

それはお医者さんなら誰でも知っていると思うんです。だけど、ステロイドの治療をする。それは、抜け毛を止めることしか医者にはできないからです。それなのに、円形脱毛症の患者は、病院に行けばすべてが解決できると思ってしまう。だから、治療がうまくいかないんです。

円形脱毛症は簡単には治らない

しかも、かなり多くの人にあると思いますが、皮膚科に行ったからといって、そこでもらった薬を塗ったからといって、円形脱毛症は簡単には治りません。それはなぜでしょうか。円形脱毛症の患者の場合、髪が生えるには時間のかかることだからですよね。

そしてすぐに生えるという方法は誰も知らないし、そんなことはあり得ません。人間の体に思い切り無理をさせることで可能になるかもしれませんが、そんな薬は体にとって危険です。そう考えると、今の段階では、ステロイドしかないわけですね。

よく原因もわかっていない円形脱毛症、免疫の研究もまだ発展途上の中で、皮膚科の先生が使える方法は限られる。その中でも一番効果がありそうなステロイドを使っているだけです。

逆に言えば、ステロイドで治るなんて誰も言っていないんですよ。治らないんです。治っていないんですよね。

円形脱毛症への薬の効果
薬は治るものではなくて止めるもの。

 Point

ステロイドの薬で円形脱毛症が治るとはだれも言っていない!

治るかどうかは薬じゃなくて体

冷静に考えてみると、薬というのはすべてそういうものですよね。治すのは自分の体の治癒力であって、薬はとりあえず症状を抑えるものでしかありません。痛みも含めて、体に現れる症状は、治るために出ているものだという先生もいます。治る過程の現象であって、これを止めることは良くないと言う人もいます。

これが正しいとすると、円形脱毛症はどうでしょうか。抜け毛を止めるということを考えるよりも、次の髪が生えることを考えないといけないと思うんですよね。でも、皮膚科の先生がやってくれるのは、抜け毛を止めるところまでです。その先の髪が生えるところは、自分の体でやるしかありません。

円形脱毛症の捉え方
円形脱毛症は治るために出た症状かもしれない。

自然治癒でも治るのが円形脱毛症

そんな簡単に髪が生えないだろうと思うじゃないですか。でも難しいことではないんですね。人間の体は、悪い状態であれば、それを修復しようとするもののようです。だから、自然に治る。円形脱毛症も自然治癒で多くの方が治っているのが事実です。

もし、抜け毛を薬で止めることが自然治癒を邪魔していると思うと怖くないですか。日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドラインを見ると、自然治癒よりも有効な治療かどうか不明だけど、推奨するというような治療法もけっこうあるんですね。こういうことを知って治療を受けることが大事だと思います。

 Point

円形脱毛症も自然治癒で多くの人が治っている!

まとめ

円形脱毛症は生活習慣の影響が少なからずあります。生活習慣がもとになっている病気だと、病院での治療は対処療法になりがちです。皮膚科に行く場合には、過度な期待をせず、お医者さんの先生の仕事を誤解しないようにする必要があります。

一方で、自然治癒で治っている人も多いわけで、薬の力ではなく、自分の体で治す、このことが円形脱毛症の完治につながると思います。

この記事のポイント

  • 生活習慣による病気には医療の力は限定的!
  • 皮膚科に行けば円形脱毛症を治してくれるというのは誤解!
  • ステロイドの薬で円形脱毛症が治るとはだれも言っていない!
  • 円形脱毛症も自然治癒で多くの人が治っている!
円形脱毛症は何科を受診?皮膚科に行くのは本当に正解なのか…?

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