円形脱毛症になったら考えたいシャンプー選びの3つのポイント

こんにちは。円形脱毛症になるとシャンプーが気になるというのは自然な流れですよね。どんなシャンプーなら脱毛を進行させないんでしょうか。私も気になりました。そして調べました。わかったのは、まずシャンプーが頭皮によくないってこと。シャンプーを選ぶ時の参考ポイントです。
私は円形脱毛症の患者です。自慢にもなりませんが、歴はかなり長いのです。治すのはそう簡単ではありませんよね。だから、いろいろと調べて、考えて、たどり着いたものの1つがシャンプーについてです。
円形脱毛症の人にぜひ伝えたいのが、3つのポイントです。シャンプの選び方と、使い方ですどんなシャンプーがいいかを書くのは簡単ですが、ここではもう少し踏み込みますよ。
円形脱毛症のシャンプー、3つのポイント
円形脱毛症になったら、どんなシャンプーを使うべきでしょうか。今、あなたが円形脱毛症なら、シャンプーは何を使っていますか?
選ぶ時の参考として、3つのポイントを書きたいと思います。
成分に注目して消去法で選ぶ
私は、できるだけ頭皮や髪に良くない成分が少ないものを選ぼうと考えたんですね。
1つ目のポイントは、成分に注目することです。そして消去法で選ぶこと。

そもそも円形脱毛症専用のシャンプーなんてものはないんです。そんな少数の人を対象にしているシャンプーを作るメーカーなんてない。たくさん売れないといけませんから。
だから、売っているものの中から選ぶしかない。自分で作ることができる人は別ですが、普通は買いますね。そこで、どのシャンプーを選ぶかという問題になります。
私の選び方は、消去法になりました。
できるだけ悪いものを排除したシャンプーですね。シャンプーのイメージは、髪を健康に美しくするようなイメージがありますが、シャンプーは洗剤にほかなりません。
他にも香料だとか防腐剤とかね。いろいろ頭皮にも体にも良くない成分は入っています。
理想は「湯シャン」なんですが断念しました。
湯シャンでもいいですが、ストレスになるので、シャンプーを使う場合、消去法が正しいようです。
特に注意したいのは、硫酸系のシャンプーですよね。なぜなら、洗浄成分が強すぎるから、必要以上に皮脂を取り除いてしまいます。
皮脂は頭皮を守るためのもの。皮脂は決して汚いものではありませんから、硫酸系のシャンプーで洗わないほうがいい。頭皮にやさしいシャンプーとは、洗浄成分の弱いシャンプーです。
今は、アミノ酸シャンプーが、頭皮にやさしいと言われています。
Point
シャンプーは、成分に注目して消去法で選ぶ!
1本に絞らず、1本に頼らない
2つ目のポイントは、1本のシャンプーにこだわりすぎないことです。
私は大きな勘違いをしていたことに気付きました。円形脱毛症になって、これ以上髪が抜けるのは困るわけですよね。
だからこそ、一番害の少ないシャンプーを選んで、それを使い続けることが、一番正しい道だ。そう思っていました。

これ、どうですか?大きな勘違いですよね。
あなたはどうでしょう。どんなシャンプーを使っていますか?そしてもっと大事な質問。そのシャンプーをどれくらい使っていますか?
私はここを見落としていました。どんなにいいシャンプーでも悪いものは入っているんですよ。だから、消去法で選んだのに。
それすら棚に上げて、一番いいと思うものを使い続けようとしていました。これが違うんですね。使い続けちゃダメなんですよ。
どういうことかわかりますか?
使い続けることって正しいような気がするんです。例えば、育毛剤とか、サプリメントでもそうですよね。
使い続けないと効果が出ないとか言うわけですよね。病院での治療も同じかもしれません。すぐに効果が出ないけど信じて治療を続けるみたいな。
そんな勝手で都合のいい考え方が、円形脱毛症の治療を邪魔していたんです。
そんなものは、メーカー側の戦略ではないか。そう思わなければいけないのです。
もともと、どんなシャンプーだって良くないんだから、使い続ける必要なんてありません。だからと言って、どんなシャンプーでもいいわけでもないんですけどね。
いくつかのシャンプー使いまわしする。こっちの方が正しいと気づいたんですよ。私は何となくこれを実感したんです。詳しくは、のちほど書きますね。
Point
1つのシャンプーに絞らない、頼り切らない!
シャンプーは季節によって変える
3つ目のポイントは、季節を考えてシャンプーを選ぶです。
育毛で有名な女性の先生がいるんですよね。どっかのクリニックの。その先生がNHKの番組に出て、「女性の薄毛」について話していました。
シャンプーの使い方。その時、私はやっぱりなと思いました。その先生が言うには、季節によって髪や頭皮の状況は変わるという。
それなのに、同じシャンプーを一年中使うんですよね、私達。ダメですよね。

私の場合は、頭皮はべたつくのに、毛先の方はパサパサしてしまいます。だから、夏はけっこう油っぽくなってしまう。脱毛の部分が目立ってしまう。
冬は髪がパサついています。風が吹くとハゲが見えるのではないかと不安です。
普通の人だってそうでしょうけど、冬は乾燥しますからね。
もしかしたら、シャンプーの成分を季節によって少し変えたりしているメーカーもあるかもしれませんが、同じシャンプーでは限界があるなと感じます。
ですから、さっきの「シャンプーを1つに絞らない」に加えて、季節を意識することが必要になります。

Point
シャンプーは季節によって使うものを変える!
シャンプー選びの3つの間違い
3つのポイントについて書きましたが、それを踏まえて、間違ったシャンプーの選び方を書きたいと思います。
髪に何の悩みもない人なら、別に何でもいいのですが、円形脱毛症ならば、気にすべきでしょう。
清潔な頭皮にするべきなのか
円形脱毛症にはアレルギーと近い部分があります。自己免疫疾患とアレルギー疾患は似ています。
そして衛生仮説というのがあります。あまり清潔にするのは、健康によくないというのが何となくわかってくると、考え方がけっこう変わります。
シャンプーが頭皮や髪に何をしているかということですね。よく言われるのは頭皮の皮脂を洗浄成分の強いシャンプーで取り過ぎるのはよくないとかです。
これって、正しいんでしょうけど、ちょっと物足りなくて困ります。
皮脂と一緒に菌も取り除かれている。円形脱毛症を調べていって、最も大きな収穫は菌の存在を認識できたこと。
私は円形脱毛症と腸内環境、そして腸内細菌が重要だと思っているんです。それは他のページに書いたのでそちらを見てください。
そして、菌といえば、頭皮にもいるんですね。皮膚は体の外側の部分ですからね。バリアという意味で皮膚が体を覆っている。有害な菌を体内に進入するのを防ぐのは皮膚。ですよね。
その菌もやっぱり重要だろうということなんです。つまり、シャンプーの洗浄成分を気にすること。
シャンプーブラシでゴシゴシ洗うとか、洗ったときにスースーして、脂を根こそぎ取るみたいなもを使うのは、健康的な頭皮には悪影響と言えます。
Point
洗浄力が強すぎると頭皮は健康じゃなくなる!
弱酸性のシャンプーがいいのか
円形脱毛症は腸内環境を無視できません。腸内環境のことを調べる上で、藤田紘一郎先生という人が出てきました。
たくさん本を出している東京医科歯科大学の名誉教授。この人の本はおもしろいなと思って読んでいました。
いろいろ調べていて、徐々に円形脱毛症も腸内細菌が関係していると感じてきたんですね。
それだけじゃなく、円形脱毛症とは違うけど、薄毛にも関係しているんじゃないかと思ったら、藤田先生がなんと薄毛の本を出しました。
で、藤田先生が言うには、弱酸性という頭皮は皮膚にいる菌が作っているというんですね。
弱酸性は肌を健康に保つというのは聞いたことがあると思うんです。
なぜ、いいのかと言えば、弱酸性だと、悪い菌が住みにくいから。やっぱりここも菌なんですよね。
こうしてみると、本来なら弱酸性のシャンプーやリンスを使うのではなくて、いい菌に頭皮を弱酸性にしてもらうことが正しい方法だとわかります。
これが自然なんですよね。実際に健康な頭皮には、ちゃんと髪が生えていて、頭皮は弱酸性に保たれている。
そこで、シャンプーを見てみるとですよ。シャンプーの中には弱酸性というものがあるんですよね。
健康な頭皮は弱酸性。このシャンプーを使えば弱酸性に保てますよ。だから買いましょうという話の流れになる。だけど、それは違いますよね。
弱酸性になりますよという話がもう違うんですよね。どうやって弱酸性になるかが大事なわけじゃないですか。
科学的に皮膚のpHを調整して弱酸性にするのは違うんですよ。皮膚に棲む皮膚常在菌に弱酸性にしてもらわなきゃいけないんです。

腸内環境ではもう常識になっていることがあります。それは善玉菌と悪玉菌の存在。
ところが皮膚ではそこまで菌が意識されていません。皮膚の菌と言えば、バイキンとか雑菌という悪いイメージしかありません。
でも、菌なんですよ。腸内環境も、頭皮も、口の中も、最近の研究で菌の存在が病気に影響していると報告するものは多いんですよね。
シャンプー選びでは、この点が重要だと思います。弱酸性のシャンプーがいいとは限らないのです。
Point
弱酸性の頭皮はシャンプーではなく、菌の力で自然に作られる!
いいシャンプーを使い続けるべきなのか
菌の存在がわかってくると、考え方が変わると言ったのですが、シャンプーを選ぶにあたっての考え方、そろそろ変わってきましたか?変わってもらわないと困ります。
シャンプーは同じものを使い続けない方がいい。藤田紘一郎先生の薄毛の本を読んでみると、やっぱり同じようなことが書いてあった。シャンプーは使うけど、同じシャンプーを連続で買うことはないそうです。
生意気ですが、私と同じ考えです。
O157という菌がいますね。悪い菌として有名です。腸管出血性大腸菌として恐れられています。食中毒を引き起こすんですよね。
O157が、どうしてそんなに怖い菌になったのか知っていますか?
人間が薬を使って菌に負けないように頑張るんですね。それに対応して、悪い菌もどんどん強くなっていく。
で、最近では「耐性菌」とか言って、抗生物質も効かない菌が出てきて困っているのが人間です。ちなみに抗生物質は腸内でいい菌もすべて殺してしまうので、腸内環境にはよくないんです。

薬を否定するわけではありません。でも、薬のおかげで悪い菌が強くなっていく面もあります。
どんなに感染症が流行しても人口が滅亡することはありません。何割かは大丈夫で生き残ります。昔からそうなんです。
人間が生き延びるためなんだと思います。菌も同じなんですよね。薬を使って絶滅させるというのは難しい。菌だって少数ではあるけれと、殺されずに生き残るのがいる。
そうやって考えていくと、ある同じシャンプーをずっと使い続けていくと、その頭皮環境に合った菌が残っていくんですよね。
そして、同じシャンプーを使い続ければ、ほとんど変わらずに同じ菌が生きられる環境が続く。善玉菌のようないい菌ならいいですけどね。
悪い菌だったら、これは、あんまりいいことじゃないなと思うんです。
シャンプーの成分の影響がまず1つ。同じような化学物質を頭皮に毎日使うことで、健康を害するものが蓄積されていく可能性はあるでしょう。
それともう1つは、菌の構成。私は実感としてあるんですよ。シャンプーを期待して使いはじめると、最初はいいんですね。ボリューム出たなとか、ふんわりしたなとか感じる。シャンプーの後に実感できる。
ところが、そのうちに、最初の感動が薄れていく。シャンプーやリンスにも慣れというのがあるのか、何なのかよくわからないんですが、そこまで効果が見えなくなってしまうんです。そんな経験ありませんか?

1つのシャンプーを使い続けることにメリットをあまり感じないんですね。
季節的な影響もそうです。季節が変われば環境も変わる。その季節に合った頭皮ケアが必要になるということでしょう。
Point
いいシャンプーだと思っても、使い続けると効果を感じなるくなる!
いくつかのシャンプーを使ってみること
私は円形脱毛症を本気で治したいんです。だから、やることはやります。シャンプーも、これが一番いいと思った1つのシャンプーを使い続けていました。
だけど複数を使ってみるべきだと思います。
基本的にはアミノ酸シャンプーですね。合成界面活性剤を洗浄成分にしているシャンプーに比べれば、明らかに頭皮にはやさしいですよね。その中で、何がいいのかと、探してみてください。消去法で。
まずは洗浄成分をチェックしてください。それから、もう1つ気にしたいのは保湿です。保湿を重視したシャンプーは頭皮を守るからです。
3つぐらい買って使い回すのがいいと思っていますね。
Point
いくつか複数のシャンプーを選んで使う!
おすすめのシャンプー
いくつかおすすめのシャンプーを挙げておきます。これらはリンスやコンディショナーが必要ありません。
ただ、パサつくことがあるので、その時はアウトバスのトリートメントがいいと思います。なるべく頭皮に負担をかけないためです。
アロマのやさしさ
悪い成分を排除するというコンセプトで作られています。
うるおって
保湿を重視したシャンプーです。ホホバオイルを使用しています。
haruシャンプー
100%天然由来にこだわっているシャンプー。ボリュームケア成分も含んでいます。
他にもいいシャンプーを見つけたら、追加していきます。
シャンプーだけでは円形脱毛症は治らない
シャンプーのことを書いてきました。ここでのポイントはシャンプーは頭皮の負担を減らすことです。
円形脱毛症が頭皮の負担が大きいために起こっていると考えるのは違います。もっと体の中の免疫の問題だからです。
シャンプーを変えると同時に、体の中から治す努力をすることも必要ですよ。
でも、シャンプーはちゃんと選ぶべきです。円形脱毛症を治すためにいいことを1つでもしているという考えが、円形脱毛症の治療には絶対に役立ちます。
Point
体の免疫の異常を治すことも並行して考えるべき!
まとめ
円形脱毛症に効果のあるシャンプーというのはありません。頭皮を健康にするには、洗浄成分のやさしいものを使うことです。
また、同じシャンプーを使い続けるよりも、質のいいシャンプーをいくつか使い回す方が、正しいように思います。
保湿力の高いシャンプーをいくつか消去法で選んで、季節ごとのケアも考えながら使ってみてください。
この記事のポイント
- シャンプーは、成分に注目して消去法で選ぶ!
- 1つのシャンプーに絞らない、頼り切らない!
- シャンプーは季節によって使うものを変える!
- 洗浄力が強すぎると頭皮は健康じゃなくなる!
- 弱酸性の頭皮はシャンプーではなく、菌の力で自然に作られる!
- いいシャンプーだと思っても、使い続けると効果を感じなるくなる!
- いくつか複数のシャンプーを選んで使う!
- 体の免疫の異常を治すことも並行して考えるべき!