円形脱毛症とストレスは関係があるとして。そのストレスはなくせるでしょうか。

実際は、難しいことだと思うんですね。また円形脱毛症になったことでストレスが大きく膨らむのが現実ですよ。ほとんどの人がすごく悩んで、不安をいだきますよね。

私も円形脱毛症のおかげで、だいぶ毎日のストレスが増えている。これさえなきゃ、世の中全然違う景色だろうと思うんです。

ストレスとどう向き合うか。円形脱毛症の長期化や重症化、再発を防ぐためにも重要だと思います。

円形脱毛症とストレス

あなたの円形脱毛症に、ストレスは関係していますか？

円形脱毛症にストレスは関係あるのでしょうか。私はあると思っています。

それはこれまで何度も円形脱毛症を再発した経験から感じています。だいたい、ストレスが多いときに発症している気がします。ストレスの数値を測ったりしたことはないので、実感ですが。

その際に、病院に行くと、決まってストレスのことを聞かれました。別の病院に変えても、先生はストレスのことを聞かれたんですよね。

もしかすると、それが私に円形脱毛症はストレスが原因だというイメージを私の頭の中に植え付けていたのかもしれません。でも、どうやらそうではないと言えそうです。

Yahoo!知恵袋というサイトで円形脱毛症に関する質問を見ると、やっぱりストレスを自覚している人が多いんですね。

自由に文章を書き込むサイトなので、短文の質問も多いわけで、すべての人が病状を詳しく書いているわけではありませんけどね。2016年中に書き込まれた知恵袋の質問で「円形脱毛症」という言葉を使って質問した人に注目してみました。

全部で682件の質問があり、中には同じ人が何度か質問している場合もあるかもしれません。その前提で見ることしかできないのですが、その中にストレスが見つかります。

682件中、242件の書き込みの中に「ストレス」が見られました。これは全体の３分の１以上ですね。

一方で、ストレスなんて感じていないのに円形脱毛症になったと言っている人がいるのも確かです。

ただ、ストレスを意識している人の割合は十分に大きいですよね。そして、知恵袋にはストレスのことに何も触れていない人もいるわけですから。そういう人も含めると、半数以上がストレスの自覚があるのではないかとさえ思えます。

これはストレスと円形脱毛症の関係ありと言ってもいいのではないでしょうか。

では、円形脱毛症とストレスの関係をまずは医学的な観点から見てみます。

ストレスは免疫を弱める

最近の研究では、ストレスは免疫を弱めると考えられています。ストレスと一言で言っても、いろいろあるわけですよね。

ただ、私はそう単純ではないと思うんです。調べれば調べるほど、そう思えてきました。

ややこしいことに、免疫の攻撃によって髪が抜けると考えられている。ということは、ストレスで免疫が弱まるならば、むしろ髪が攻撃されなくなる？

こういった疑問にぶち当たるんですけど、このへんの理解は下記の記事に書いていますので、お時間のある方は、読んでください。

ストレスが胸腺に与える影響

円形脱毛症は、自分の見方であるはずの免疫が暴走しているんです。攻撃する必要のない髪を攻撃している。

円形脱毛症を細胞レベルで見てみると、毛包を攻撃している免疫は、T細胞という免疫細胞であることがわかっています。

このT細胞の中でも重要なのが、攻撃の指示を出す司令塔の役割を持つ「ヘルパーT細胞」というものです。

「ヘルパー」って補助みたいなイメージですが、そうではなくてボス的な立場。

ヘルパーT細胞の中にもいくつかの種類がありますが、円形脱毛症を引きこす自己免疫疾患はその中でも「Th17」という細胞が注目されているんですね。

また、T細胞の攻撃を止める役割を持っている制御性T細胞（Treg）というのもあります。

ヘルパーT細胞は、胸腺というところで作られていますが、胸腺はストレスに弱い場所でもあります。ストレスを受けると胸腺は縮小することがわかっています。

ヘルパーT細胞を作る胸腺、それからストレスに弱い胸腺。このあたりが円形脱毛症とストレスとの関係に少なからず関わっているような気が私はしています。

ストレスとは何か

以上のような免疫の仕組みとストレスとの関係があることを踏まえて、ここではストレスについて深く考えてみたいんです。

ストレスが減らせれば、髪が生えるかもしれない。そんなストレスとは何なのでしょうか。

なんか曖昧な言葉だなと思うんですよね。いろんな使われ方がされているような気がします。もう少し具体的にしてみます。

３つのストレス

普通の人がイメージするストレスは、主に精神的なストレスだろうと思うんですね。ところが、ストレスはそれだけではありませんよ。

例えば、運動です。適度な運動は健康のために必要だと言われますけど、行き過ぎはストレスになるんですね。身体的なストレス。息が上がるほどの運動は健康にも良くないと言われます。

また、体にメスを入れる手術、それから傷ができてしまうようなケガもやっぱり体にとってはストレスなんです。

さっき、ストレスが免疫を弱めると書きましたけど、手術の後にお医者さんが最も注意しなければいけないのは、感染症なんだそうです。免疫が弱くなっているために、他の感染症にかかるリスクが高まっているということ。

それから、東日本大震災で注目された放射線のような科学的なストレスもあります。これは自分では意識がない中で、いつの間にか影響されているようなストレス。無意識である分、怖いような気もします。

さっき書いたように胸腺に影響を与えるのは、これらすべてのストレスなんだそうです。

精神的なストレスだけでなく、身体的なストレスもやっぱり円形脱毛症には影響を与える。

そういう意味では、厚生労働省のサイトのある資料が興味深いんです。インフルエンザの発症によって円形脱毛症が発症したとされている報告です。

これも広く言えば、ストレスの影響で円形脱毛症が発症したとも言えるのではないかと思うんですね。

精神的なストレスや身体的なストレスがあって、もう１つあります。

円形脱毛症になったことによるストレス

もう１つ重要なストレスがあると思っています。

精神的なストレス、身体的なストレス、そして３つ目のストレスがありますよね。

私たちが最も気をつけなければいけないストレスだと思います。それは、円形脱毛症になったことによるストレスです。

円形脱毛症による私の心に対する攻撃はものすごい。大きく生活を変えてしまうほどの威力がある。感じませんか？

円形脱毛症になったことによるストレスを知恵袋のサイトで見てみると、121件も書き込まれています。 明らかに円形脱毛症になったことで、悩みを抱えていて、大きなストレスになっていることがわかります。

円形脱毛症を発症した人は、多くの人がそうだと思いますが、外出するのも、人の会うのも、話をするのも嫌になってしまう。会話しながらも相手の目線が気になるのです。

円形脱毛症が長期化したり、重症化してしまう人も多いわけですが、おそらく、発症後のストレスが治るのを遅らせているんだろうと想像できるわけです。きっと私のもそうなんでしょう。

ストレスはなくせるか

私は円形脱毛症に関係のあるストレスを考えた時、精神的なストレス、身体的なストレス、発症後のストレス。この３つのストレスがあると思うんですね。

ただ、これらのストレスは、はたして私の周りから取り除くことができるのでしょうか。とても疑問だと思います。

ストレスの中で生活したいなんていう人はいませんよ。自ら悩みを抱えるように意識して生活している人もいません。できることならストレスフリーで生きていたいんですよ。

でも、世の中はそれを許してくれない。緊張や不安がある中で、どうしても生きていかなきゃいけないのが世の中で。だから、ストレスを取り除くなんて、難しい。

むしろ円形脱毛症で意識したいのは、３つ目のストレスだと思うんです。発症後のストレスをどうやったらなくせるか。

円形脱毛症になってからのストレスを何とかする

円形脱毛症を発症すると不安が多くなります。それはなぜでしょうか。

治るのかどうかが不安。もっとひどくなったらどうしようという不安。まわりの人にバレたらどうしようという不安。いろいろある。

あなたが円形脱毛症に突然なった。もうなったものは仕方ないんですけどね。その状態が次にどんなストレスをつれてくるのか不安じゃないですか。

次の日に学校や職場に行くのが嫌になりませんか？

それなら、どうすべきか。前向きになるしかないんだと思います。難しいですけどね。

私もずっと苦しんできたんですよ。でも、最近はそうでもなかったりするんです。それは、何となく自分の中で見えてきたからなんです。わかっていない分だけ不安だったんだなと思うんですね。

それが徐々に見えてきた。つまり、円形脱毛症は治ると思えてきた。そうなると、円形脱毛症によるストレスはいくらか軽減しているように感じます。

実は私はこれを伝えたいだけなんです。このサイトにいろいろ書いているんですけど、ここを伝えたい。円形脱毛症は気持ちがすごく影響する。

それなのに、治らない、治らないと悩んでいる人ばっかりなんです。これじゃ、ずっと治らない。前向きになってほしいなと思います。私の反省点を他に悩んでいる人にも活かしてほしいだけです。

このサイトで書いたことで治らないこともあるはずなんです。世界中でだれも円形脱毛症の治し方なんて知らないんですからね。

だけど、治すための道筋が見えるかどうかってすごく大事。重症化や長期化を防ぐには、前に進む気持ちが大事だと思うんです。

私には、その道筋はずっと見えていなかったのです。

ストレスに負けない免疫を作る

もし、円形脱毛症が治ったら、次が大事ですよね。円形脱毛症は再発しますからね。同じ苦しみをまた繰り返すのは嫌ですよ。

でも、ストレスは生活の中から簡単に消えるものではないわけですよね。じゃあ、私たちはどうしたらいいんでしょうか。

円形脱毛症を発症中の方も同じです。これ以上重症化しないように、完治に向けて取り組むことが大事だと思います。

そのためには、免疫をどうにかしなきゃいけないんですね。自己免疫疾患なんですから。その免疫がストレスによって影響を受けて、起こるという仮定で書いているわけですが、それならばストレスを受けても動じない免疫を作る必要がありますよね。

病院での治療は本当に正しいのか？

病院での治療は免疫を弱めることが中心です。免疫による攻撃をストップさせる。だけど、本当は免疫は自分の体のものなんです。電化製品の修理じゃないんです。

体が免疫を作るんだから、体がちゃんとした免疫を作れるようになればいいわけでしょう。

私たちは自分で治すべきなんです。円形脱毛症を引き起こす自己免疫疾患なんていうものは、自分の体で治すべきで、薬の力に頼る必要なんかないわけですよ。むしろ薬によって治りにくくなる場合もあると思う。

円形脱毛症を治すには

円形脱毛症は自分で治す。私はそう決めたんです。それ以来、病院には行かないことにしました。それでいいんです。私のやり方で、私の体が治す。

そもそも、病院に対してどこまで信用していますか？特に治療を受けても治らない人ですよ。このままでいいのかと思ったら、もう病院に行く必要はないと思いますね。

100％の信頼を医療においているうちは効果があると思いますけど、それ以外は自分で治すべきだと思います。

病院も薬もきっかけをくれるだけで、本当に治すのは自分の体ですよね。これはどんな病気も同じ。私の場合は、自分のやるべきことがわかってきたから、そこを進むんです。免疫がストレスに負けないようにする。これをやっています。

まとめ

円形脱毛症の発症にはストレスを自覚する人が多いと思います。精神的なストレスだけでなく、身体的なストレスもあり、また円形脱毛症になることによって、大きなストレスが加わります。

私たちは免疫を自分の体の中で作っています。その免疫が髪を攻撃しているわけですから、問題は私たちの体の中にあります。

ストレスに負けない免疫を作ることが大事だと思います。そのために何をするべきか。その道筋が見えれば、円形脱毛症によるストレスは軽減されます。

この記事のポイント

• 円形脱毛症が起こる前にストレスを感じていたケースは多い！
• 免疫の観点から見ると、ストレスは円形脱毛症と関係がある！
• 円形脱毛症を発症する前のストレスに、発症後のストレスが加わる！
• 円形脱毛症になった後の不安は、治る方法が見えれば軽減される！
• 円形脱毛症を治すには免疫をどうにかしないと治らない！
• 円形脱毛症は自分の体の問題だから自分の体で治す！