女性の円形脱毛症の特徴と治し方!悩んでいる人はいっぱいいます!
こんにちは。私もそうですが、女性で円形脱毛症になると、落ち込みますよね。男性の気持ちはわかりませんけど、見つけたときのショックは女性の方が数倍は大きんじゃないかと思います。しかも円形脱毛症は若い人の方がなりやすい傾向にあるみたいなんですね。年齢も若く、しかも性別は女性なのに…。
髪を失うというのは、かなりへこみます。私が最初に発症したのは、小学校2年生のとき。それから20年以上がたちました。それでも、まだハゲができる。
女性なのにですよ。本当はもっと髪をアレンジしたり、ハゲを気にせずやりたいんです。でも、今のままではできない。無理。
どうにかしなければいけません。ここでは女性の円形脱毛症を考えますよ!
目次
円形脱毛症は女性に多い
どうも円形脱毛症って女性に多いような気がするんですね。
日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドラインによると、人口の0.1〜0.2%で発症、男女差はないと言われています。つまり、女性の方が円形脱毛症になりやすいということはないと。
ただ、これはアメリカのデータのようなんですね。日本とは文化が違うし、食べているものも違う。生活習慣も異なるので、単純にアメリカと日本を同じように考えるわけにもいきません。
私はYahoo!知恵袋というサイトをよく見るんですが、そこには円形脱毛症に悩む方々の質問がたくさんあります。
2016年の書き込み682件を見ると、その中で性別を明かしているものが、239件ありました。全体の半分以下なんですが、その中での男女比を見ると、男性が69件に対して、女性が170件。約70%が女性です。
ネットですからね。女性の方がネットを見ることが多いとか、悩みを実生活のまわりの人に話すのが難しいとか、そういう部分もあるのかもしれませんけどね。女性の方が多いんです。
他にもいくつかのデータがありますよ。
北里大学での調査では、2000年~2008年の383例を調べています。男性が152件、女性が231件です。約60%が女性になっています。
順天堂大学など10施設で行われた調査では、152名中、男性が64名、女性が88名で女性の比率は57%です。これらも女性の方が病院に行くことが多いということも考えられますね。
ただ、こういうデータで男性の方が多いというのを見たことがないんですよね。
自己免疫疾患の男女比率
円形脱毛症は自己免疫疾患だと言うのを聞いたことがあると思います。
自己免疫疾患は髪に現れるだけでなく、他の臓器などを攻撃することもあります。なので、円形脱毛症以外にもいろんな症状があるんですよね。
その比率もアメリカの数字ですが、アメリカ国民の12人に1人、女性の9人に1人は自己免疫疾患を発症すると言われています。がんや心臓病よりも高い数字だそうです。
円形脱毛症は女性にしかならないというものではありませんけど、なりやすい部分はあるのかもしれませんね。
とにかく、女性は気にするんです。男性以上に。医者に行ってまでどうにか治したいと切実なのは、男性よりも女性でしょうからね。悩みが大きい証拠です!
Point
円形脱毛症は女性にとって悩みが大きい!
女性特有の円形脱毛症の特徴
女性の円形脱毛症での特徴をあげるとするなら、合併に特徴があるように思われます。
先ほど紹介したYahoo!知恵袋のサイトで見ると、円形脱毛症の発症と同じ時期やそれに近い時期にいろんな症状が合併しています。
本当にいろいろな症状があるんですけど、生理不順という女性特有の症状が現れていることも少なくありません。
また、合併が多いと言われるのは、アレルギーなんですよね。特にアトピー性皮膚炎は、脱毛症が重症化しやすいとも言われています。
Memo
順天堂大学などの調査では、63.8%にアトピー性疾患の合併があったと報告されています。その中の男女比は、男性が39名、女性が58名です。
アレルギーと円形脱毛症の関係
アレルギーとの合併が多い円形脱毛症。その理由が重要です。両方に共通するのは免疫が関係しているということなんですよね。円形脱毛症は自己免疫疾患と言われていて、免疫の異常が原因だとされています。ですから、免疫を抜きには語れないということをまずは言っておきますね。
逆に言えば、免疫の異常をストップすることで、円形脱毛症は治ります。
Point
円形脱毛症は、アレルギーと同じように免疫の異常が根底にある!
生理不順と円形脱毛症の関係
円形脱毛症では生理不順の症状が比較的多く見られます。それで婦人科に行っている人もいます。
そして、妊娠中に私の髪が豊富になったことも考えると、女性ホルモンとの関係もあるように思うのですが、やっぱり体はバランスなんだなと感じます。
神経伝達物質とか、ホルモンとか、免疫が出すサイトカインとか、これらは体の中で行われるメッセージのやり取りなんですよね。
これがうまくいかなくなると、体に異常が出てくるということ。それは症状として体の表面にも現れる。
生理不順と円形脱毛症の直接的な関係はよくわかりませんでしたが、体の不調はサインだなと思うんです。体が良くない方向に行っているよというサイン。
そこでちゃんと手を打たなくちゃいけないんですよね。
そうしないと、どんどん体が不健康な方向に進む。逆に言えば、そのタイミングで改善できれば、生理不順も円形脱毛症も治っていくように思うわけです。
円形脱毛症と一緒にいろんな症状が出る意味
30代の男性の方のブログで円形脱毛症になったと書かれているものがあったんですね。脱毛は1つしかできていないようで、単発型でした。数ヶ月で治ったとか。
その人は円形脱毛症になった頃、いろんな症状が出たみたいなんです。でも、髪が生えた頃には、すべての症状はおさまっていた。
これは、何かのバランスが崩れていて、いろんな症状が出たと考えられますよね。バランスを取り戻したら、一気に治っていったということ。
Point
円形脱毛症は体のバランスが崩れていることのサインでもある!
妊娠中、出産との関係
もう1つ女性で気になるのは、妊娠や出産に関わる部分です。
私の経験を言いますと、妊娠中は髪の状態がいいんですね。これは自己免疫疾患ではよくあることのようで、妊娠すると、症状がおさまるケースは多いようです。
ですが、問題はその後。出産を終えると、抜け毛が多くなるという話は聞きますが、私の場合は異常なぐらいに抜けました。
このことは、別の記事に書いています。
もう1つ言っておきたいことがありました。出産後期に、妊娠中毒症というのを経験しました。
これも新潟大学の安保徹教授の「免疫革命」という本によれば、免疫が引き起こしているということなんですね。
妊娠中毒症は高血圧が特徴で、恐ろしいことに私は出産後に180とか200ぐらいまで高くなったんです。
血圧は正確にはわかりませんでした。高すぎて機械がエラー表示になっていたので、測定できる上限を越えてたんだと思います。死ぬかと思いましたが大丈夫でした。
妊娠中毒症も免疫の問題?
さっきも言ったように、円形脱毛症は免疫との関連が深いものです。免疫は自分と自分じゃないものを判断して、自分以外のものは攻撃します。
赤ちゃんがお腹の中にいる妊娠期。赤ちゃんはやっぱり自分じゃないわけですよね。血はつながっているとは言え。
でも、そこは排除しない。免疫は赤ちゃんを排除しない。当たり前のように思いますが、このへんが免疫の深いところです。
人間にとって子孫を残すことは動物としての使命だからでしょうね。ところが、免疫に問題があれば、私のように妊娠中毒症になったりするのでしょう。
安保徹先生の本によると、私の免疫は赤ちゃんを排除しようとしたみたい。怖い話です。
Point
産後に円形脱毛症になる理由も免疫の点から説明できる!
女性ホルモンと円形脱毛症の関係
女性ホルモンが円形脱毛症に関係があるかどうかはわかりませんが、確かに私は妊娠中には状態が良かった。妊娠中は女性ホルモンが豊富だと言われます。
まさに髪と女性ホルモンは比例するような感じ。
女性ホルモンは、体の中で作られる量はすごく少なくて、小さいスプーンに一杯分ぐらいなんだそうです。
もともと少ないものなんですよね。それが減ったということで、イソフラボンを摂ると、女性ホルモンと同じような働きをするからいいとか言います。
だけど、よく考えてくださいよ。女性ホルモンは、体の中で作るものなんですよね。それを体外から入れてやるという話なんですね。
なぜ、女性ホルモンが減るのか。ここを無視している気がしませんか?
人間の体って、そこまでいい加減に症状は出ない。むしろ生きるために最善の方法を選んでいる。
その結果として、女性ホルモンが減るという1つの症状が作られて、それが円形脱毛症につながっているのかもしれない。
そうだとすると、単純にイソフラボンが増えてちゃんと働けば、解決するというものでもない気がします。
皮膚科で出される薬にステロイドというのがあります。ステロイドも副腎皮質ホルモンです。本来は体の中で作られるものを人工的に作って、円形脱毛症の治療にはよく使われる薬になっています。
一時しのぎにしか思えない。根本治療にはならないということです。もっと体全体を考えて行動するべきだと思います。
Point
円形脱毛症を治すために女性ホルモンを増やすのは一時しのぎ!
免疫を正常にする方法
円形脱毛症を体の症状だとして、それは何かのサインなんです。
たしかに見た目の問題が一番私達を悩ませるんですが、隠すだけでいいとは思えない。根本から直さないといけないと思います。
円形脱毛症を引き起こす自己免疫疾患では、一体免疫の何が異常なのでしょうか。
それは止めるところ。ブレーキが効いていないと言われているんです。だから、異常を治すには、ブレーキを治すことを考えなければいけませんよね。
自動車が走っている。それを止めるには、アクセルを踏まないのか、ブレーキを踏むのか。ここではブレーキに注目です。
自動車ではなく、免疫ではTregという細胞がブレーキ役になっています。Tregはどこで作られているかと言うと、胸腺というところで作られます。
また、腸などの消化管でも作られています。でも、腸で作られたものは、Tregになったり、一回なったのに、Tregをやめたりするものもあるようなんですね。不安定。
そうなると、今度は消化器官が怪しくなってくるんですね。注目されているのが腸内環境。腸内環境が私の円形脱毛症の治療の中心と考えるようになりました。
腸内にはたくさんの菌が住んでいます。それらは善玉菌とか悪玉菌とか言いますよね。善玉菌が多いと健康だとか言いますよね。ここなんです、注目したいのは。
頭皮の問題なんかじゃ、ないんですよ。だから、育毛剤なんてまったく意味がない。
Point
円形脱毛症を引き起こす免疫と最も関係が深いのは腸!
腸内環境なら自分でコントロールできる
健康法に腹式呼吸がいいというものがあります。自律神経を整えるわけですね。
自律神経って自分が意識して変えられるものじゃない。体が勝手に環境に合わせて、交感神経に切り替えたり、副交感神経に切り替えたりする。
緊張すると交感神経が優位になる。そして呼吸は速くなる。こういうのは勝手に体がやっています。
だけど、逆に意識して呼吸をゆっくりにしてみる。そうすると、副交換神経が優位になってくる。こういった反応が呼吸法です。
呼吸で変えることしかできないんです。血流とか、血圧を意識的に変えるのは無理ですよね。呼吸しか意識してできるところはないんですね。
それと同じです。円形脱毛症も体のバランスの異常。それは免疫の中の問題です。
ここで呼吸と同じように変えることが可能なんですね。
難しいかもしれないけど、コントロールできるのは、腸内環境の善玉菌と悪玉菌のバランスのところなんですよね。免疫とは白血球です、白血球の構成を変えることなんて無理ですからね。
便秘気味の女性は要注意!
便秘の女性が多いですよね。私もたまになっていたんですが、これはよくないですよね。何もよくない。腸内環境を悪化させるだけです。
腸内環境をよくするサプリなんかはたくさんあるんですよね。ヨーグルトも乳酸菌飲料もある。
これらがどう売られているかを見ると、すごく守備範囲が広いんです。便秘に効果があると言っているものもあるし、美容にいいというのもある。
老化を止めるとか、もちろん便秘解消もあって、肥満を解消するとか、やせるとか。コレステロールを下げるとか。全部乳酸菌が含まれる機能性食品が言っているんですよ。
まさに腸内環境は健康の中心にあるように思えてくるんですね。それがどうしてかというと、やっぱりそこしか変えられないからでもあります。
Point
腸内環境をコントロールすることで免疫の異常を正常化する!
ストレスの多い環境も要注意!
もう1つストレスについても話しておきたいんです。ストレスは健康には良くないというのは常識です。
円形脱毛症の原因は、ストレスだと言われることには賛否両論あるようですが、私は関係あると思っています。
それは免疫を弱めるからです。弱めるというのがまた微妙なんですが、影響があるのは確かのようです。そして、免疫って腸内環境に関係しますよね。
つまり、免疫が弱まると悪玉菌が増える。悪玉菌が増えると免疫が弱まる。こういう悪循環が起こります。そういった環境を作りやすいのがストレスなんです。
そう考えると、ストレスが直接的な原因じゃないにしても、関係ないとは言い切れない。
ストレス、免疫、腸内環境の3つの関係を良好にするように、生活を整えることが円形脱毛症には必要だと考えています。
ストレスを作るもの
女性の場合、注意すべきことが2つあります。1つは、人間関係です。
職場や学校などの人間関係に悩んで、それがきっかけとなって円形脱毛症になる人は多いんですね。
そして、もう1つが環境の変化。一人暮らし、転職、結婚、離婚、出産、義理の親との同居など。環境が変わったタイミングで円形脱毛症が起こることも多いのです。
これは、私がネットで調べた調査ですけど、私自身もやっぱりそうだったんですよね。最初になったのは小学生の時、学校が嫌なときだった。
大人になっても仕事が変わって、嫌な先輩がいた時とか。出産した後もそうですね。これはストレスが多くなるタイミングなんですよね。
最初に男性よりも女性が多いというような話を書きましたが、女性の方が人生において、転換期と言えるタイミングが多いのかもしれませんね。
生きていれば、ストレスはあって当たり前なんですけど、改善できるならば改善するし、できなければ、自分の体の環境を変えるしかありません。
それが腸内環境なんだろうと思っています。
Point
ストレスの多くなるタイミングでの円形脱毛症に注意!
まとめ
女性の円形脱毛症の特徴として、生理不順の合併や妊娠期の症状などがあります。
免疫疾患であることに注目すると、Tregという免疫のブレーキ役が重要で、さらに腸内環境との関わりが見えてきます。
免疫の構成を変えることは簡単ではありませんが、腸内細菌の構成を変えることはできます。腸内環境を整えることが円形脱毛症の完治につながるのではないかと考えています。
この記事のポイント
- 円形脱毛症は女性にとって悩みが大きい!
- 円形脱毛症は、アレルギーと同じように免疫の異常が根底にある!
- 円形脱毛症は体のバランスが崩れていることのサインでもある!
- 産後に円形脱毛症になる理由も免疫の点から説明できる!
- 円形脱毛症を治すために女性ホルモンを増やすのは一時しのぎ!
- 円形脱毛症を引き起こす免疫と最も関係が深いのは腸!
- 腸内環境をコントロールすることで免疫の異常を正常化する!