円形脱毛症の治し方

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円形脱毛症を引き起こす3つの要因とは!ストレスに惑わされずに治す!

円形脱毛症の原因

この記事のポイント

こんにちは。円形脱毛症になった人は、必ず過去を振り返ると思うんです。何がいけなかったのかなって。多くの場合はその過去にストレスがある。でも、ストレスと思えるものがない人もいる。私たちの生活の中に円形脱毛症になる「きっかけ」はあるはずなんですよね。それは何なのでしょうか。

円形脱毛症は自己免疫疾患だと言われています。ただ、これだけの情報では、何をどうすれば治るのか、今よりも重症化しないのか、そして再発も防げるのか。よくわからないわけです。きっかけ、または要因と言えるものを見つけることが大事だと思います。

私は3つの要因で整理したいと思います。遺伝、環境、生活習慣の3つです。やたらといろんなことが原因と言われる円形脱毛症ですが、要因を整理すると、これから治すために何をすべきかが見えてくると思います。

円形脱毛症になるきっかけ

円形脱毛症の原因は「自己免疫疾患」と言われます。本来は自分の体を守るために備わっている免疫の仕組みが自分自身を攻撃してしまう病気。だから髪が抜ける。

ただ、それがわかったとして、私たちに何ができるのかってことが大事ですよね。治さなきゃいけないんですから。

円形脱毛症はすごくつらい症状ですが、治ってしまえば、何事もなかったかのようになる。でも、すべてのケースがそうではありませんよ。円形脱毛症が重症化することもあります。また、治ったと思っても数ヶ月、数年たったある日、突然再発ということもあるわけです。

円形脱毛症が自己免疫疾患だとわかっても、なかなか重症化や再発を食い止めることはできないんですよね。重要なのは、円形脱毛症のきっかけを探ることだと思う。あなたのどんな生活が、行動が、円形脱毛症を引き起こしたのか。

円形脱毛症のきっかけ
円形脱毛症が自己免疫疾患と言っても、そのきっかけはあるはず。

これを原因というのか、きっかけというのか、よくわからないんですが、言わば、自己免疫疾患を引き起こした要因。これを知っておく必要があるのではないかと思います。

 Point

円形脱毛症になるきっかけがわからなければ、予防も回復も難しい!

円形脱毛症を引き起こす3つの要因

あなたの円形脱毛症の要因は、何だと思いますか?

人それぞれに違うのかもしれません。例えば、円形脱毛症を引き起こす要因としてよく言われるのがストレス。私も皮膚科に行くと、最近ストレスになるようなものはなかった?と聞かれていました。

他にもありますよね、それらしいもの。睡眠不足とか、栄養のかたよりとかも、それも影響するのでしょう。交感神経や副交感神経といった自律神経の影響も大きく受けそうですよね。

とにかく、円形脱毛症の原因は、自己免疫疾患だというのが定説になっているものの、そこにたどり着くまでの経緯はいろいろと想像されていて、混沌としている。

円形脱毛症のきっかけはいろいろ
円形脱毛症を引き起こすきっかけは混沌としていてよくわからない。

結局、どうすれば、円形脱毛症を予防できたのか。あるいは、これからの重症化や再発を防げるのかにつながる答えが見つかりません。だから、治らないんですよね。

私は、円形脱毛症を引き起こす3つの要因として、まとめるとわかりやすいと思うんです。確かにいろんなことが影響を与えて、髪が抜けてしまったんでしょう。でも、整理すると、3つになるんですよ。

 Point

円形脱毛症の要因は3つに整理できる!

遺伝

遺伝が1つ目の要因です。

日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドラインでは次のような記載があります。

引用:

最新の大規模疫学調査(中国)では,AA 患者の8.4%に家族内発症があり、患者との関係(親等)が近いほど発症率が高く、欧米の調査でも一親等内でのAA発症は一般に比べて 10 倍である。

円形脱毛症診療ガイドライン

※AAというのは円形脱毛症のこと

このガイドラインでは、円形脱毛症を「多因子遺伝性疾患」としています。これは、遺伝子が影響しているということ。ただ単純に「○○の遺伝子があれば発病する」というわけではなくて、いくつかの遺伝子の組み合わせによって発病するというようなもの。

だけど、その遺伝子の組み合わせがあれば、必ず発病するというものでもないんですね。生活環境によって、そのリスクが病気として現れるかどうかが決まります。つまり、遺伝だけでは円形脱毛症は発症しないということですよね。

遺伝と円形脱毛症
遺伝だけでは円形脱毛症は発症しない。

遺伝というとDNAとか難しい話になってしまうのですが、簡単に言い換えると「体質」なんだと思います。

円形脱毛症の原因はストレスだと単純に言ってしまうと、同じような仕事をしている人でも、脱毛する人と脱毛しない人が出てくる。まるで、脱毛する人は精神的な弱さを持っているように思われてしまうのですが、そこには遺伝、体質の違いがあるんですよね。

 Point

円形脱毛症には遺伝が関係している!

環境

2つ目の要因は環境です。環境とは何かと言うと、例えば、ストレスの多い職場で働くこととか、家庭内に問題があって、不安や緊張状態が続いているというようなものです。

ストレスとは別に、化学物質の影響もあると言われることもがあります。私たちの身の周りには、食べ物にしても、洗剤にしても、排気ガスにしても、化学物質に触れたり、体内に取り込んでしまう機会が多いんです。

円形脱毛症と環境
環境も影響しているが、環境だけでも発症しない。

自己免疫疾患やアレルギーは、発展途上国よりも先進国の方が患者が多いというんですよね。それは、化学物質などの影響があるのかもしれません。

 Memo

化学物質などの影響も広く言えば、ストレスです。ストレスは精神的なものだけでなく、肉体的なストレスもありますからね。

衛生仮説?

また、衛生仮説というのもあります。これは、免疫の異常が起こるのは、世の中が清潔になりすぎたことが原因だとする説。寄生虫なども現代ではほとんど存在しないわけです。アレルギーの症状が出る時に、体内ではIgE抗体というのが増える現象があります。

この抗体は、もともとは寄生虫に対して働くもの。清潔になった今、戦うべき相手がいなくなって、免疫がおかしくなっているというような考え方もあります。

このようなことが、円形脱毛症を引き起こす要因として考えられます。

 Point

円形脱毛症には環境の影響がある!

生活習慣

3つ目は生活習慣です。円形脱毛症を引き起こしそうな生活習慣、どんなものがあると思いますか。運動不足、睡眠不足、栄養の不足や偏り、脂っこい食事、ダイエット、シャンプーのし過ぎなど。

生活習慣と円形脱毛症
生活習慣の善し悪しが円形脱毛症にもつながっている。

自分の生活を振り返れば、これもそうかなというのがあるんじゃないかと思うんです。でも、イマイチはっきりしないんですよね。一体、どれがどう影響しているのか。

生活習慣というのはかなり曖昧で、幅の広いもの。もっと簡潔にするならば、人間がどうやって生きているかを考えるべきじゃないかと思います。

生活習慣とは

人間だけじゃないけど、動物は酸素を呼吸で取り入れて、栄養を食べ物から摂取して生きている。ここ、大事だなと思います。

これだけなんですよ。ここをちゃんとできるかどうかが、健康にすごく影響するんじゃないかと思うわけです。生きるためには根本的なものだから。

と考えると、いろいろな生活習慣の中でも、やっぱり食事は重要だと思うんですね。

 Point

生活習慣も円形脱毛症の要因になっている!

重症化や再発を防ぐためにできること

3つの要因について見てきましたが、3つを比べてみればわかると思います。遺伝ってどうしようもない。親からもらったものだから、DNAの配列を変えることなんてできないんですよ。

将来的にはできるのかもしれませんが、その頃には円形脱毛症も治せるようになるでしょうからね。

そして次の環境もやっぱり難しいんですね。ストレスが多い所を避けること、できますか?仕事をやめる、学校に行かない。それって簡単じゃない。難しいことなんですね。

つまり、私たちができるのは、生活習慣を見直すことしかないんです。これが円形脱毛症の原因かなと思うものがあったら、3つの要因のどれなのかを考えてみてください。もし、生活習慣ならば、そこを変えるんです。そこしか変えられないから。

円形脱毛症の対策
3つの中で変えられるのは生活習慣。

円形脱毛症の再発や重症化を防ぐために変えるべきは、生活習慣です。

 Point

円形脱毛症の再発や重症化を防ぐには、生活習慣を変える!

3つの要因に共通して言えること

本当に生活習慣に問題があるのか。これと言って思い当たることがない…。そんな人もいるかもしれません。

3つの要因に共通することは、何でしょうか。それは単独では円形脱毛症を発症しないということですよ。例えば、遺伝について。私は円形脱毛症ができます。だけど、兄弟はできません。親もなりません。

私の遺伝子を調べれば、円形脱毛症のリスクがあるはずです。そして兄弟にもあるはず。なのに、私しかならないんですよね。幼少期に同じ家庭で育った兄弟でも違う。それは環境の違い?とにかく、3つの要因のうち、1つや2つでは発症しないんです。

円形脱毛症と3つの要因との関係
円形脱毛症は3つの要因がそろうと発症する。

 Memo

これは昔の「森田療法」と言われる考え方だと理解しています。森田療法は神経症の話だと思いますが、円形脱毛症もかなり近いものだと思うんですね。

私たちは、3つの要因が揃わないようにすればいいということですね。だけど、遺伝と環境は、どうにもできないわけですからね。そしたら、生活習慣をどうにかするしかありません。

特に、生活習慣で問題なのは、間違ったことをやってしまっていることなんですよ。いろんな情報がありますからね。どれが正しいのかなんて難しい。だけど、明らかに間違っているものもある。円形脱毛症に結びつく生活習慣とは何かを知ることが大事ですよね。

 Point

円形脱毛症は3つの要因がそろったときに発症する!

円形脱毛症の改善に必要なこと

円形脱毛症になると、恐怖や不安があります。どこまで進行するのかという不安、ありますよね。そして、普通は病院に行く。皮膚科に行って、薬をもらって来る。

だいたいの人は円形脱毛症になったら、皮膚科での治療が必要だと思っているのではないかと思います。治療はしてもしなくてもいいんですが、大事なのは同時に今までの生活習慣を見直すことだと思います。薬は生活習慣は変えられませんからね。

病院よりも生活習慣
病院で治るという意識が強いと生活習慣のことを忘れてしまう。

そして、もう1つ大事なことがあります。環境についてなんです。円形脱毛症は、免疫との関係があるわけですよね。だから、免疫がちゃんと正常に働く状況じゃないと、治っていかないんですよね。そこをもっと優先的に考えるべきです。

円形脱毛症に一番悩む

円形脱毛症を発症すると、すごく気持ちが沈んだり、悩む人が多い。これはなぜかと言えば、ハゲを見つけたタイミングで、環境が変わってしまうからですよ。

円形脱毛症は予兆もなく、本人すら気づかない場合も多い。不思議なもので、気づかなければ、心は平穏なままなんですよね。ところが、洗面所の鏡で見つけてしまう、美容院で見つかった、そのタイミングで、一気に環境が変わります。

円形脱毛症で増えるストレス
円形脱毛症を発症したことで大きなストレスが増える。

一気に自分に自信がなくなったり、外出も嫌になる。それは他の病気でも同じだと思いますが、発症した後の環境ほど、免疫を弱めるものはないなと思うんです。

免疫を高めるのは笑うのがいいと言ったりします。気持ちが免疫に影響するわけですよね。そこで、私たちは円形脱毛症になったとしても、それをストレスに変えてはいけない。どんどん悪い環境を作ってしまってはいけない。かと言って、ニコニコと明るく過ごせるわけでもないんですよね。だからこそ、治すのが難しい病気なんだと思います。

私は改善に向けて取り組むしかないと思うんです。円形脱毛症を気にしないなんていうのは無理なんですから、自分が正しいと思う方法で、一生懸命、改善に取り組む。これが一番の薬。

円形脱毛症の治療に前向きに
気にしないのは無理だから円形脱毛症を治すことを頑張る。

私も、円形脱毛症歴はかなり長いのですが、何もしないよりは、自分で調べたり、治るためにいいと思うことをやっている時の方が精神的にもいいんですよね。

さらに環境を悪化させないように、すぐにでも生活習慣の見直しをしてみてください。

 Point

円形脱毛症になったことで変わる環境に要注意!

まとめ

円形脱毛症の要因は、遺伝、環境、生活習慣に分類できます。遺伝はどうすることもできないものだし、環境も変えることが難しいことが多いと思います。

ですが、この3つの要因は単独では円形脱毛症を発症せず、生活習慣を正しい方に見直すことができれば、円形脱毛症は改善に向かいます。

また、円形脱毛症になることで、環境が一変します。精神的にも苦しい状態になり、それまでの環境よりも悪化することが多いと思います。そのときに、悩んだり、落ち込んだりするよりも、早く完治に向けて動き出すと、精神的にも前向きになり、環境の悪化を防げると思います。

この記事のポイント

  • 円形脱毛症になるきっかけがわからなければ、予防も回復も難しい!
  • 円形脱毛症の要因は3つに整理できる!
  • 円形脱毛症には遺伝が関係している!
  • 円形脱毛症には環境の影響がある!
  • 生活習慣も円形脱毛症の要因になっている!
  • 円形脱毛症の再発や重症化を防ぐには、生活習慣を変える!
  • 円形脱毛症は3つの要因がそろったときに発症する!
  • 円形脱毛症になったことで変わる環境に要注意!
円形脱毛症を引き起こす3つの要因とは!ストレスに惑わされずに治す!

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